悪質な買取業者の注意点

悪質な買取店・買取業者にご注意ください

さまざまな買取店で不要品の処分・現金化をすることが一般的になってきた中、着物の買取を行う買取店や買取業者も年々増えてきました。

折り込みチラシ、ポスティング、インターネット広告、電話営業など、様々な手法で広告宣伝をする買取店の中から、どのようにして買取店を見極めれば良いのかわからない、困っている方も多いと思います。

チラシやインターネットで「着物の買取専門店」「着物の高額買取」と謳っていても、実際に訪問してくる人は、着物の知識がほとんどなく、貴金属や宝石が目当てだったという報告もあります。

また、「出張料無料」「査定料無料」と謳っていても、遠隔地への訪問を拒否したり、訪問後に交通費やキャンセル料などを請求してくる悪質な業者も存在します。

電話口では優しい女性が対応し、実際に訪問してくる人は強面の男性、買い取るまで長時間に渡り、家の中に居座られたという報告もあります。

このような被害に遭わないために、実際に報告されているトラブル事例を紹介します。

実際に報告されているトラブル事例

①押し買い

訪問時に強い口調で査定・買取りを強いられたり、売るものはないと返答すると、当日身に着けている指輪やネックレスを無理やり査定・買取りされたという報告もあります。

また、買取りされた品物は、クーリングオフにも応じてもらえず、訪問後は電話も繋がらないということがあります。

押し買いについて、実際のトラブル事例をご紹介します。

クーリング・オフの権利を放棄させられた(70代女性)

茶釜の買取を依頼したところ、業者から「貴金属はないか?」と言われ、指輪やアクセサリーを無理やり査定・買い取られました。

契約時、「クーリング・オフ破棄書」にサインさせられましたが、怪しいのでクーリング・オフしたいと考えました。

出張買取の当日の契約書類などには、安易に署名せず、不明な点はその場で説明を求め、細かな内容まで確認する必要があります。

②抱き合わせ買取

古い着物や家電製品の買取を依頼した際、訪問時に貴金属や宝石など高額な物を売るよう強要され、怖さのあまり売ってしまったという報告があります。

抱き合わせ買取の被害について、実際に起きた事例をご紹介いたします。

女性用衣類を売ってほしいと言われた事例(70歳代女性)

「どんなものでもいいから女性用衣類を売ってほしい」と女性から電話があり、来訪を承諾しました。

後日、来訪があり、着物類を見せたが「アクセサリーや金貨はないか」と男性にせかされ、慌てて叔母の形見や亡夫からもらった指輪などの貴金属を出しました。

すると合計1,200円の明細書とお金を渡され、物品を持ち帰られました。

貴金属を出してしまったことを後悔しています。取り戻したいです。

特に電話営業については、実店舗が存在するかどうか、お店の評判はどうか、実際に利用した人の声などを確認することが大切です。

③買い叩き

買い叩きとは、不当な査定により、本来の価値よりも大幅に安い価格で買取することを指します。

出張買取で訪問してくる人に正しい専門知識や商品知識がない場合もありますが、年配者や女性に対して、意図的に威圧的な言葉や暴力を使って、安く買い叩くという事例も発生しています。

出張買取を検討される際には、インターネットなどで実店舗の所在地やお店の評判などを事前に調べておく、もしネット環境がない場合は、ご家族や友人・知人などに代わりに調べてもらう、複数の買取店に買取依頼をしてみることをお勧めいたします。

④交通費など費用の請求

ホームページやチラシでは「出張料」「査定料」「キャンセル料」などは全て無料と謳っているにも関わらず、遠方だったから例外、買取りを断ったから例外と、さまざまな理由をつけて費用を請求されることがあります。

⑤訪問拒否

チラシやホームページでは「全国どこでも出張買取」と記載があるお店でも、問い合わせをしてみると、出張買取の対応地域外と言われた、査定品が着物のみ、少量だからという理由で出張買取を拒否されたという報告があります。

査定品によって、電話オペレーターの対応や口調が変わったり、出張買取の対応地域が変わったりするお店は、信用しない方が良いと言っても過言ではありません。

⑥着物の専門査定士がいない

「着物買取の専門店」「着物の買取実績多数」と謳っていても、実際に出張買取で訪問してきた人は、着物の知識がほとんどなく、素人だったという報告があります。

ご自身やご家族が大切にしてきた着物・帯の価値をしっかり見極め、正しい価値判断で買取りをしてもらうためには、着物の知識がある査定士がいるお店に買取依頼をする必要があります。

着物の買取査定は、着物の商品知識のほか、リユース着物に関する知識も必要になります。

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